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3月1日、第88回「ほほえみ交流カフェ」が開催されました。

2022.03.18荏田南地区

3月1日、第88回「ほほえみ交流カフェ」が開催された。


ようやくウメも満開となり、春を思わせる暖かな日が巡ってきました。しかしながらコロナ禍は下火とはならず、「まん防」は2週間あるいは3週間延長の声も聞こえています。神奈川県の死者数も減りません。そんな状況下で、当カフェもスタッフの多くをZOOM参加として、会場の人数の絞り込みを図っての開催です。

会場:17名
ZOOM:8名の計25名の参加でした。


1. 今回のミニ講義は少し地味なテーマですが、3・11を控え、多くの住民/認知症関係者が思いを新たにしなければいけない話題です。

題して『高齢者の防災への備え~連合自治会、単位自治会、個人の備えの棲み分けについて~』。話し手は荏田南連合自治会・副事務局長の木村純一さんです。木村さんの前職は川崎市役所。主に街づくりに従事され、平成27年3月定年。以後、石巻市や塩釜市でそれぞれ2年あまり復興に尽力されました。

住民である私たちは、平素、大震災など意識せずに生活しています。しかし、いったん発災するとこの平和は打ち砕かれ、地獄や修羅の世界が出現することが、阪神淡路大震災、熊本地震、東日本大震災などで立証されています。地震がない地域はありません。認知症当事者やその家族は、まず自分たちで発災後の生活を支え、また近隣の支援を受けて生活する必要があります。

私たちは折にふれて、その基本的な対策を思い出しておく必要があります。

●当地区の被害の想定について
風被害と震度5強から6弱の地震について想定する。木造戸建は平素の修繕と耐震性能チェックが欠かせない。

●それぞれの役割分担について
・連合自治会は、避難所の解説と運営、区役所との連携に当たる。避難所は南小体育館であるが、コロナを加味した教室割りも考えている。
避難所に避難した場合、季節によってはかなり厳しい生活が強いられる可能性がある。避難所の実態は関東大震災のころからほとんど進歩していない。最近の震災でも震災関連死の7割が高齢者で、かつその7割が感染症である。
・単位自治会は、被害状況の把握、住民の安否確認、連合自治会と連携する。
・個人は在宅避難が基本であるが、平素から家具の固定、持ち出し品、水や食料の備蓄、そなえちゃんカード、平素のお薬、お薬手帳、多少の現金、トイレ凝固剤、盗賊対策などに留意する。

●お話は、東京消防庁『地震から命を守る7つの問い掛け』(8ページもの)を参考に展開しました。
・ゆれから命を守ることができますか?(身の安全確保)
・ゆれの後、危険に気づくことができますか?(安全の確認)
・自分で、火を消すことができますか?(初期消火)
・大切な情報を、知ることができますか?(情報収集)
・頼れる人と、連絡を取ることができますか?(安否確認)
・命にかかわる大切なものは何ですか?(生活の備え)
・安全に避難する事ができますか?(避難行動)

たいへんわかりやすい要領のよいお話でした。高齢になればなるほど、自分の身の回りも思うようにできなくなります。大震災後、水や食料、薬などを入手するにも、行列したり重いものを持ったりは難しくなります。まして病人だったり家族が寝込んでいたりしたら、さらに大変なことか想像できます。私たちはもういちど、助けてくれるご近所様を確認しておく必要がありそうです。


2. 続いて、田辺さんのオシャベリコーナーは「歳をとると昔のことを思い出して話すのがよい」ということで、皆さんにちょっとした昔のことを思い出してお話しいただきました。

「回想療法」は脳の刺激にたいへん有効な技法です。

3. 最後は歌川さんの体操。 しっかりと体を延ばしました。


次回は、4月5日、三々五々、近くの鴨池公園にお散歩に行く予定です。コロナが収まっていることを祈っています。