第80回荏田南地区認知症&予防「ほほえみ交流カフェ」が6月1日(火)に開催されました。
第80回荏田南地区認知症&予防「ほほえみ交流カフェ」が6月1日(火)に開催された。
コロナ対策で開催告知を限定的とする中ではあるが、梅雨入り前の爽やかな天候に誘われたかのように、いつも以上の会場参加人数となり盛り上がった。
普段は少ない男性の参加者も多く、嬉しいかぎり。
参加者 会場参加: 21名 スタッフ:9名 区社協1名、ケアプラザ1名
ZOOM参加: 2名 スタッフ:1名
計35名
翌日の横浜開港記念日の話題では、参加者からご身内の祖先が開港当時に来日した英国人であったとの話があり、歴史を感じながら会をスタートした。
◆今回の講座は趣向を変えて、北山田の認知症カフェ「コツコツ」さんからお借りしたドキュメンタリーフィルム「認知症とともに生きる」を鑑賞。
豪州のクリスティーン・ブライデンさんを始め、日本国内の認知症ご本人たちが、認知症に対する理解を世界に広める活動を通して、自分たち自身も生き甲斐を見つけ、普通に暮らしていく姿を落ち着いたタッチで描いています。
上映を終えて参加者からは、「自分が将来発症しても前向きに捉えたい。
勇気づけられた」「昔に比べると社会からの理解も進み、サポート体制も整いつつあり、良いことだ」との感想がある一方で、「現実は、映画のように美しく、穏やかなことばかりではない」、「社会との繋がりが重要なことは判るが、コロナ禍の中では難しい」などの意見も出て、認知症問題への取り組みは、そう簡単ではないと改めて感じる機会となった。
映画のまとめにもあるように、認知症には二つの否定的な認識がある。
1.認知症本人ある:いろんなことが出来なくなる⇒失敗する⇒チャレンジしなくなる
2.周囲・社会にある:認知症患者は何も出来ない⇒偏見に繋がる
この二つが、「生きる力・希望」を自ら失い、そして社会もそれを奪うことに繋がる。
本人には「自分の生き方は自分が決める」、「できること見つけ社会に貢献する」意欲と活力、そして周囲は「医療・介護従事者のみならず、社会全体で一緒に暮らす」意識が、問題をより良い方向に導くことになるようだ。
◆映画を終えて、振舞われたペットボトルのお茶で喉を潤した後は、名司会者の進行によるお喋りタイム。
やはり映画を鑑賞した後でもあり、話題は自然と認知症、介護の話が多かったようだが、
締めくくりは、名司会者ご自身の最近の嬉しいお話、「戦時中疎開していた栃木の思い出を地元新聞に投稿したところ掲載された。
それを読んだ当時の友人が連絡をくれ、とても嬉しかった」と。 75年以上を超えた繋がりに感動。
◆最後はリーダー指導の下、ヨガ体操で身体をほぐした後、「ふれあい丘の街」を全員でマスク越しで静かに熱唱し、当日の出し物は全て終了。
参加者のお一人が手作りされた竹トンボや器などの竹細工が、参加者のお土産に振舞われ、皆さん笑顔で解散となった。 有難うございました。