『どんぐりカフェ』令和5年6月第2回の実施報告
当カフェは都筑区内で8番目に設置された区内最小の認知症(備え)カフェです。横
浜市内で最も早く開設された『ほほえみ交流カフェ』のサテライトです。コロナ禍に
より、参加人数を絞って、通気換気を図りながら開催しています。アルコールによる
手指消毒は開会時に実施。お茶・菓子なし。
すでに発症した患者さんとそのご家族のためのカフェではなく、発症前の方を対象
とした予防/備えカフェとして運営しています。プログラム内容や運営が患者さんと
そのご家族のご要望には添えないことがあります。
【件 名】 第80回
『高齢者は大震災にナニをどう備えればいいのか~首都直下地震を想定して』
【日 時】 令和5年6月20日(火)13時半~15時
【会 場】 荏田南三丁目自治会館
【講 師】 木村 純一 さん(荏田南連合自治会事務局次長)
【出 席】 20名(区役所1名、地域ケアプラザ1名)
【幹 事】 佐藤 寛(代表)
体力が低下した認知症気味(そうでなくても)の高齢者が、首都直下型大地震に遭遇したときどうすればいいのかを、毎年勉強しています。今年は、昨年に続いて荏田南連合自治会の木村次長に登壇いただきました。『自助』『共助』の重要性をひしひしと身に沁みて感じます。
木村次長のお話に、報告者が追加再編して報告します。
●当地区の想定震度は「震度6弱」であること。経年劣化している木造家屋は、マンションより短周期振動に弱いとされている。「震度6弱」だと、屋根瓦の落下、ガラスや壁の割れ、家具(箪笥・戸棚や冷蔵庫)の転倒、ブロック塀の倒壊などが予想される。お住まいは倒壊しないように耐震診断を受けているだろうか?
また余震はしばらく続く。熊本のように第一震以上の第二震もありうる。
●震災後の生活に必要な物資の置き場は「家族全員が承知」しているか。家の中が散乱していても捜し出せるようになっているか。ひっくり返った戸棚を起こすのは高齢者には容易ではない。水、食料、トイレ、衛生用品、薬・・・。寝室には家具を置くな。
●電力、ガス、上下水道、電話が、数日間以上、途絶することが予想される。再開通するまで、どうしのぐか? カセットコンロ、飲み水ペットボトル、懐中電灯(ランタン)、携帯充電器、ラジオなどは備えているか。
●警察も救急車もスグには来られない可能性がある。道路閉塞もあり。
●自分自身の状況を客観的に捉えてみよう。自身の健康状態、家庭環境、家族親族の状況、普段の行動パターン・・・・地震は季節と時間を選ばない。
●発災後の行動は? 具体的なイメージトレーニングとオーダーメイドの備えが必要。
ワーク「日常の生活でしている行動を左側に10項目書き出してみよう」。それが終わったら「右側にはそれが大震災後も可能か書いてみよう」。買い物に行けるだろうか。お医者さんにスムーズに行けるだろうか。
●親戚や子どもたちが近くに居ればいいが、そうでなければ「ご近所さん」が大切になる。平素からコミュニケーションをとっておこう。『共助』の精神だ。
ショックと不安の解消にはご近所さんが欠かせない。
●東日本大震災の災害関連死の7割が65歳以上。またその6割が感染症だった。
●荏田南連合自治会では毎年、避難所訓練を実施している。その体験では小学校の体育館は冬には寒くて居たたまれない。底冷えがすごい。また真っ暗やみの中で倉庫から発電機を出そうとして、すぐには取り出せなかった。まして余震が続いていたら尚更だ。
●避難所(南小)に行くには、まず自治会館に集まって自治会ごとにまとまって避難所に行くルールになっている(名簿の作成)。個人では受け付けてくれない。また、すぐに焚き出しがあるわけではないので、自分用の毛布や食料・水が欠かせない(高齢者は荷物を持っていけるのか?)
●「かしのき」は年に3回の訓練、「さくら」は消防団並みの重装備、「グランノア」は階段ごとに要援護者のもとに3人が駆けつけることになっている。マンションは比較的壊れにくいとされている。
●認知症患者やコロナ感染者には、別の教室が用意されることになっているが、連合事務局の手が十分に届くわけではない。
●要援護者のうち体育館での生活に支障がある人は、保健師などが判断して、二次避難所(福祉避難所/特別避難場所)への移動が認められることがあるが、本人・家族による移動が原則。
●基本的には在宅避難。近隣がどれだけ助け合えるか。まず自分自身が備えてください。
後半の30分は、松岡先生の体操でゆっくり体を延ばしました。ゆっくりのようでいて、結構きつい運動で、汗が浮かびました。
【今後の御案内】
コロナや天候の状況(強風雨)などで急に中止することがあります。
【認知症(予防)カフェ】
毎月第三火曜日の午後です。
7月18日(火)13時半~15時ごろ
『血管年齢測定会』葛が谷薬局 薬剤師・佐伯さん
『山田さんの体操』7月は山田先生が指導してくださいます。
8月 猛暑休み
【活き活き塾】
毎月第一月曜日の午前です。
7月3日(月) 10時半~ 認知症とフレイル予防の体操
服部聡子さん(プロのインストラクター)
8月 猛暑休み
・マスク、汗拭き、運動用タオル、上履き靴、飲み物をご持参ください。
高齢者が集うため、屋内でのマスクは今後とも必須といたします。
・湯茶は出しません。
・参加費 カフェは100円。活き活き塾は200円。荏田南三丁目自治会館。
・コロナのため、従来あったトイレの手拭きも撤去してあります。
・来場時に手指消毒を行います。
・窓を開けて常時、換気を図ります。会場はやや暑い(寒い)と思ってください。
・新型コロナ&インフルエンザ対応のため1週間以内に体調不良や発熱のあった方は
来場しないでください。
・記録写真(スナップ)の撮影を行います。写りたくない方はお申し出ください。
写真の一部は都筑区社会福祉協議会のホームページにアップします。
・使用する椅子は、使用の前にアルコール拭きしています。
・過密にならないよう参加人数を制限しています。