第99回「ほほえみ交流カフェ」が開催されました
寒さが緩んだ薄曇りの2月7日午後、第99回のほほえみ交流カフェが開催されました。
会場参加者は シニア 11名
葛が谷CP 1名
葛が谷薬局 2名
スタッフ 11名
ZOOM参加は スタッフ 1名の計26名
・いつものようにスタッフ挨拶からスタートですが、その口から出るのは「腰が痛い」「足が痺れる」 「手首痛めた」「心臓手術を受けた」など「痛い」話が続きます。 いつも元気溌剌に見えるスタッフの皆さんも、やはり「人の子」なんだと妙に感じ入りました。
更に、杉花粉のシーズンが到来したようで、眼や鼻に症状を感じ始めた人もチラホラ。
今年は大量飛散が予想されています。 症状がある方は早めに対策を採りましょう。
痛いだの痒いだの、生きるって結構大変ですね。
また、近隣の市営住宅で発生した火災の話題も。 ガスコンロから出火したそうです。 幸い人的な被害はありませんでしたが、火元の住居は全焼しました。 空気が乾燥した状態が続くこの時期は、特に注意が必要です。 ストーブやコンロなどの火が気が付かぬうちに厚着の着衣に引火する事故も目立ちます。
そんな時は「Drop & Roll (ドロップ アンド ロール)」ー床に寝転がり身体をグルグル回転ー が鉄則。 そうすることによって、酸素が行き渡らずに、炎の勢いが衰えるそうです。 是非覚えておきたいものです。
・本日の講演は葛が谷薬局さんによる「未病」のお話です。
「未病」:「発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態」
自覚症状はなくても検査で異常がみられる場合と、自覚症状があっても検査では異常がない場合に大別されます。
ここで統計データをひとつ紹介。
男 女
平均寿命 80.36歳 86.74歳
健康寿命 70.90歳 74.36歳
差 9.46年 12.38年
男性では人生の9年間、女性にいたっては12年間、何らかの介護を受けながら暮らすということです。
「未病」を改善すると「健康寿命」を改善することが出来ます。
ここで、介護が必要となる原因を少し詳しく見てみると
認知症:18%
脳血管疾患(脳卒中):16%
高齢による衰弱」:13%、
「骨折・転倒」:13%
その他「損傷・疾患」:27%
不明:13%
介護必要状態の四分の一が運動機能に関連するそうですが、神奈川県は県知事自身の実体験に基づく「未病を治す神奈川宣言」で「食」「運動」「社会参加」の三つの取り組みを子どもから高齢者まで、夫々の世代に合せ有機的に組み合わせることを提唱しています。
高齢者の取り組みですが、「運動」は恒例の体操リーダーにお願いすることし、「社会参加」は本日カフェに参加されている方は、まさにこれが「社会参加」となります。
色々なイベントや活動に進んで参加することでより効果が高まります。
ということで、本日は「食」を中心に話が進みます。 高齢者では、肥満や栄養過多より寧ろ食が細くなることによる「低栄養」が心配
主食、副食、乳製品などをバランスよく摂ることが重要で、特にタンパク質量に留意。
一般的に体重と同じ数字が適量とれていると(例:体重60キロならタンパク質を1日60グラム) でもたんぱく質60グラムって、「どんだけ~」と思わずIKKOさんになっちゃいます。
牛肉赤身なら300グラム、卵は10個、納豆を7パック、豆腐を3丁で夫々60グラムだと。
一見すると無理と感じますが、ご飯やパンなどにもタンパク質はある程度含まれており、
1日で多くの食材をバランス良く摂ることで何とかなりそうです。
一つ忘れてはいけないのが「オーラルケア(お口や歯の手入れ)」です。
「発音がハッキリしないと言われる」「最近食べこぼしが多い」「むせる」「口が渇く」などおかしいと思ったら是非、歯科医師に相談しましょう。
普段から、「食事はゆっくり、良く噛んで」「音読の励行」「歯磨きを欠かさずに」そして「お喋り」することを心掛けるとよいそうです。
口周囲の筋肉を鍛えることも重要で、「グーパー グルグルごっくんべー」「パ・タ・カ・ラ」体操も教わりました。
県では「未病」防止・改善に向け県内に「未病センター」を設置していますが、近隣ではセンター北のノースポートBF2階にあるそうです。 一度訪れてみてはどうでしょう。
葛が谷薬局さん、具体的で分りやすいお話をいただき有難うございます。大いに活用できそうです。
・続いて、久々に「お誕生日おめでとう」コーナーです。 2月生まれの方に挙手をお願いすると五人もいらっしゃいました。 全員でハッピー・バース・デイを合唱し、お一人ずつにご挨拶いただきました。
・そして参加者リーダー司会による「お喋りタイム」
皮切りにリーダーご自身の話として、ご主人のリハビリが終了し自宅に戻られたと。そのご主人から思いがけず感謝の言葉があり、感動したと。 良いお話です。 でも男って、心に想っていてもなかなか口には出せない情けない生き物なんです。 想いを言葉で伝えたご主人に拍手です!
皆さんからも色々な話題が出ましたが、苦労を苦労と思わず、「今を楽しむ」、「苦労を懐かしむ」 「病気や入院を新鮮な体験として受け入れる」など人生の過ごし方の一つのお手本かもしれません。
・そして「未病」改善の残る一つのキーワード、参加者リーダーの指導の下「運動」です。
先程の口回りに加え、鎖骨や肩関節の動きを滑らかにすると、食べ物をスムーズに胃に送り込むことが期待されるそうです。
続いて足首を上げ下げ・左右に傾ける、つま先の上げ下げで血流を促しました。 ご指導有難うございます。
・最後は「ふれあい丘の街」を全員で合唱し楽しい会を終えました。
次回3月7日はいよいよ第100回です。 どんな趣向か、お楽しみに~!!




